11/06/23 23:19:23.39 gHikgll1
>>157
おお、ID:rTvsJb6Nがそれに気付いたかw
俺も書いた後に気付いたが、誰が一番最初に突っ込むか待っていたんだよ。
じゃあ、ネット上にはおそらく出ていない、かなりマイナーな体験記を。
俺が中国と、当時のソ連との国境の町、満州里に行った時のことを書こうか。
切符は人民が長蛇の列で並んでいるのを横目に、外国人・幹部用窓口で購入。
当時は外貨兌換が使われていて、外国人は人民の2倍の料金を払わされていた。
ハルビン駅の軟席待合室は呼び鈴を押して駅員にドアを開けてもらう。
ソファーが並んでいる待合室は、まるで別世界。
満州里行き389次快客(全区間ハルビン鉄路局管内なので、「直快」ではない)
の発車時間が迫りホームへ。
この列車の牽引機は三果樹機務段の東方江3型。液体式ディーゼル機関車だ。
乗車する客車は、日本のオロハネ10のような、軟臥と硬臥が半分ずつの、RYW22型。
自分が軟臥車に乗り込もうとしている時に人民の改札も始まり、
人民がホームになだれ込んでくる。
軟臥のコンパートメントで同室の客と軽く挨拶を交わし、今日は遅いのですぐに就寝。
列車はハルビンを発車してすぐに、轟音を上げて黒龍江を渡る。
翌朝、列車はすでに黒龍江省から内モンゴル自治区に入っている。
博克図駅でしばらく停車するのでホームに降りる。すると東方江3型が切り離され
機務段の方に引き上げて行く。
代わりにどんな機関車が出てくるか楽しみにしていると、
なんと勝利6型(パシロ)と、前進型の重連が連結される。
ここから先の大興安嶺越えに備えたものだ。
俺は軟臥車の通路の補助椅子に座り、前方を見つめる。日本のSLのような
「ボー」という蒸気笛でなく、「プオーン」という空気笛を鳴らして、
いよいよ博克図を発車。俺の興奮は最高潮に達した。(続く)