11/08/17 08:45:26.07 1Un1j2HN
>>368の続きです。
秋の始め、彼女はひっそりと押し入れの奥で亡くなった。
庭先の紅葉の木の下に埋めた。
ミーよ、父が呼ぶ。
縁側に続く廊下の向こうから、チリチリと微かに鈴の音が聞こえた。
それだけでも怖いやら悲しいやらなのに、父が、
「ああ、ようやっと歩けるねえ」
と嬉しそうに言ったので、私は我慢できずに泣きました。
ミーちゃん、お父さんがそちらに行ったと思うけど、
無事会えたかな?
お父さんも膝を悪くしちゃったので、温めてあげてね。