11/06/10 17:24:52.32 rRV7/b9w
なごむかわからないのでこちらへ。
303 :おさかなくわえた名無しさん :sage :2011/06/07(火) 22:12:25.69 ID:TyykURMK
65 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/01/02(日) 01:01:49 ID:/985WbCZ
織田信長の黒母衣衆に、伊藤清蔵という者がいた。
ある合戦でのこと。清蔵が陣屋で寝ていると、信長が突然の出撃命令を出した。
ぐっすり寝ていた清蔵は出陣の貝の音を聞くと大いに慌て、寝床から飛び起きると
そのまま戦場に走った!到着した!「やれやれ、間に合った」その時、気がついた!
伊藤清蔵はついうっかり寝ていたときのままの姿、すなわちフンドシ一丁だけで戦場へと駆けつけてしまったのだ。
ふんどし以外、何も身につけていない、裸である、当然、武器も何も手にしていない。これには
清蔵本人も気がついたときは大いに驚いたが、その戦場にある敵や味方はもっと度肝を抜かれた。
「な、なんだあいつは、武器も持たず裸で戦う気か!?頭がおかしいんじゃないか!?」
敵味方から一斉に奇異の目で見られる清蔵。その視線に耐えられなくなった彼は
「うわああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」
ヤケになった。
彼はフンドシ一丁の姿で、素手で、敵に向かって突進した。
武器も持たない裸の男が襲ってくる。敵もその、この世のものとは思えぬ光景に少々気圧された。
そのうえ伊藤清蔵は元々、信長の黒母衣衆に選ばれるほどの猛者である。強い。
最初の不幸な遭遇者をぶん殴って槍を奪うと、その槍でバッタバッタっと敵をなぎ倒す。
裸体のバーサーカーと化した清蔵に敵も気を飲まれ次々と犠牲となる。
気がつけば戦場には敵の死骸が累々と残され、その先にはふんどし一丁の殺人鬼、といった
地獄絵図が出来上がっていた。
この清蔵の活躍に、信長も「天晴!」と自ら声をかけ大いに褒めたたえたそうである。
そんな、伊藤清蔵さん、裸で大活躍と言うお話。