10/05/19 22:08:28 2PpQrJnD
527 :癒されたい名無しさん :sage :2010/05/19(水) 22:03:54 (p)ID:2PpQrJnD(3)
「メロスは激怒した2」より
1 :水先案名無い人:2008/07/18(金) 21:45:42 ID:l84PzGy60●
必ず、かの邪智暴虐の王を除かなければならぬと決意した。
メロスには政治がわからぬ。メロスは、村の牧人である。
笛を吹き、羊と遊んで暮して來た。けれども邪悪に対しては、人一倍に敏感であった。
26 :水先案名無い人:2008/11/24(月) 13:22:46 ID:lFmMnePh0
長年連れ添った竹馬の友がいて
「片方が王に捕まったら、心残りがないように人質になろう」
と言い交わしていた。
しばらくして、メロスが王に捕まった。
セリヌンティウスは悲しみ、約束通りメロスの身代わりに十字架に架かった。
すると、ことある事に刑場の外から「えい、えい…」とメロスの声がする
セリヌンティウスはその声に「はいはい、メロスは来ますよ」と答えていたが。
夕暮れ、どうしても用事で出なくてはいけなくなったので弟子のフィロストラトスに、使いを頼んだ。
フィロストラトスが用事を済ませていると、刑場の外からメロスの声がする
「えい、えい…」
フィロストラトスは答えた。
「はいはい、メロスは来ますよ」
最初のうちは答えていた。
けれどしかし、メロスの声はなんどもなんども呼んでくる。
「えい、えい…」
やがて、フィロストラトスは耐えきれなくなって叫んだ。
「うっせえ! ああ、あなたは遅かった。おうらみ申します。ほんの少し、もうちょっとでも、早かったなら!」
すると、大通りからほとんど全裸体のメロスが現れ、「殺されるのは、私だぁ!」と叫んだ。