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自死遺族支援の研修会URLﾘﾝｸ(www.nhk.or.jp)
全国で年間およそ３万人が自殺で亡くなるなか、家族や友人を自殺で亡くした遺族への支援について考える研修会が
４日、松江市で開かれました。
この研修会は島根県が開いたもので会場には、自殺予防の対策などに取り組んでいる県内の自治体や保健所の
担当者、およそ３０人が集まりました。
研修会では自殺した人の遺族支援に詳しい奈良女子大学の清水新二名誉教授が自殺予防と遺族支援の違いなど
について講演しました。このなかで清水名誉教授は「これまでは後追い自殺など新たな自殺を防ぐという目的で遺族
支援が必要だと考えられてきましたが、遺族はそうした考え方に違和感を感じています」と話し、自殺予防と遺族支援
を切り離して、遺族の心に寄り添うていねいな支援が必要だと指摘しました。
その上で、「自殺予防と遺族支援は決して対立するものではなく、いずれも人が生きやすい社会を目指すという共通点
がある」と述べ、それぞれの取り組みを並行して行うべきだと強調しました。
研修会を主催した島根県立心と体の相談センターの永島正治課長は「行政は、これまで自殺予防に力を入れてきたが、
県内では遺族同士による自助グループの活動も盛んなので、今後、そうした団体とも連携しながら遺族支援に積極的に
取り組んでいきたい」と話しています。