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・ PC-8001大旋風
MZ-80Kの登場によって子供から大人まで変革を引き起こしてきた。
しかしそれは、あくまでも 『 マイコンショップ 』 での話であり、自宅に自分のPCを所有するには手が届かなかった。
これを大きく変える出来事。
PC-8001が発売されると、爆発的に売れていく。 事実上の ” 大ヒット ” である。
MZ-80Kは 『 セミキット 』 で、自分で半田ごてを使って組み立てる必要がある。 それでも\198,000。
完成品として売られていたMZ-80Cは\268,000。 趣味でこれだけの金額は出せない。
PC-8001はそれらを大きく下回る\168,000で売りに出された。 もちろん完成品だ。
マイコンショップに朝一番で届いたPC-8001の在庫群が、夕方にはもうなくなっている。
PCがこれだけ爆発的に売れたのは後にも先にもPC-8001と言うコトになる。
PC-8001は、AppleIIを見ながら日本の部品流通ルートに合わせた仕様が作られたと言われる。
8色カラー表示、軽快なセミグラフィック。
セミグラフィック機能を使いやすくしたBASICが搭載され、MZ-80Kにはなかったゲームソフトが次々と発表される。
MZ-80Kはこの時点で敗北した。
PC-8001は性能のバランスがとてもよく、この頃に作られたゲームソフトは質も高く、量も多かった。
また、PC-8001はキーボードの押下判定において、すべてのキーのON/OFFを個別に判定できる。
このため、PC-8001ではゲーム用のジョイスティックはまったく普及しなかった。 必要なかったのだ。
後年発表されたMSXもまた、AppleIIをモチーフにしたと言われる。 「 和製アップル 」 は一つの方向性とも言える。
性能のバランスと、ソフトウェア文化の集積。
PC-8001大旋風。 もはや外国の借り物ではなく、日本独自のPC文化になった。