11/06/21 05:57:31.11 dJF05eQZ0
さすがに全部は面倒だから最初の方から
屁理屈でねじ曲げるだろうけど、>>614の項目は満たしちゃってるんだよなあw
「でも、……それは私だけの独りよがりで、……縁寿ちゃんにはまったく届かなかった…。」
「それを受け止めなかったのは縁寿だ。姉貴のせいじゃない。」
「6歳の縁寿ちゃんにそれを求めるなんて酷よ…! それでも私は気持ちを伝えられるよう、もっともっと……、堪えなければならなかったのに…!」
「絵羽姉さん。これだけは信じて。」
「………………………。」
「私たちはあなたを、……責めてなんかいないのよ。」
「……霧江さん……………。」
「縁寿のために、深く深く傷付いてくれて、ありがとう……。………あの子に人の心があるなら、いつか必ず、あなたが注いでくれた愛情に気がついてくれるはず。」
「ありがとう、姉貴。俺たちは、いつまでも感謝してるんだぜ……。」
「…………良かったな、絵羽……。……お前のがんばりはな、……ちゃんと、……認められとんのやで……。」
「………私に、よくもそのようなことが言えたものだと、……驚いただけです。」
「……………………。……気にするな、妾のことは。」
「私が、あなたを拒絶してしまったから、……あなたはいくつもの世界で、辛い目に…。……それは全て、私の責任です…。」
「縁寿は、幸せになれるといいね…。」
「なれるよ、きっと。だって、これだけの大勢が、あの子の幸せを願ってる。そして戦人はゲームマスターにまでなり、縁寿のためだけに、この最後のゲームを開いてる。……そこまでしてもらって、幸せじゃないわけがないよ。」
「あの子は、一度は私の白い魔法を理解したんだよ。」
「うん。ボクのことも、理解してくれたよ。」
「七姉妹のみんなさえ呼び出し、魔法を理解できたはず。……そんな彼女が、自分にだけは魔法を使えないなんてね。」
「何? こんなところに呼び出して。………縁寿の話?」
「いや、違う。………………………。」
留弗夫は煙草をくわえ、ライターをいじる。
……手馴れているはずなのに、なぜかてこずり、留弗夫は何度も火をつける動作を繰り返していた。
「俺ぁ、こいつを棺の中まで。……いや、猫箱の中にしまい込んじまうつもりだった。明日の晩まで、口にチャックをしてりゃそう出来る。……簡単なもんさ。」
「………………………………。」
「俺ぁ、……今夜殺されるだろうな、って。……そういう話さ。」
「……知ってたわ。あなたが何か隠し事をしてるってことは。」
「そうかい。じゃあ俺の修行もまだまだだな。」