11/03/09 20:42:32.84 OmqdBK5l
講演の終盤、岩田社長は家庭用ゲーム機業界を代表するかたちで聴衆に「専用ゲーム機を作っている我々の目的は何か」と問いかけた。
それは「お客様にどうしてもソフトの高い価値を認めていただきたい」からであり、価値のあるソフトを継続して開発するには
「巨大な投資が必要」と強調した(講演内容の和訳は任天堂のサイトから引用、以下同)。
一方で、急成長するスマートフォン向けゲームやソーシャルゲームに対しては、「高い価値を維持する動機がありません」
「量こそ利益の手段であり、価値は大した意味を持たない」と言い切った。そうしたゲームが増えることにより、
「業界がゲーム開発を生活の糧としている我々全員の継続的雇用を脅かす方向に分かれつつある」との懸念も示した。
名指しこそしなかったものの、これはスマートフォン向けゲームの量を競う米アップルやグーグル、交流サイト上で
ゲームを展開する米フェイスブックといったプラットフォーム運営企業に対する痛烈な批判である。
あえて雇用問題にまで踏み込んだのもゲーム業界の将来にそれだけ強い危機感を持っている表れだろう。
しかし、この講演に対する北米ゲームメディアの記者などの評価は、お世辞にもいいとはいえなかった。
ある記者は「任天堂は間違ったメッセージを発信した」と述べた。
新しいプラットフォームでリリースされるゲームは質が低いと本当に言えるのだろうか。
岩田社長はきっと、アングリーバード(AngryBirds)を遊んでいないに違いない」と語る関係者もいた。
URLリンク(www.nikkei.com)