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県教委は３日までに、知的障害の生徒増に伴って教室不足が深刻化している甲府・かえで支援学校の高等部の分教室を、
廃校となる笛吹・山梨園芸高に暫定的に設ける方針を固めた。来年度にも山梨園芸高の普通教室棟や体育館の耐震補強、バリアフリー化に着工する考え。
一方で将来的な在り方は、県特別支援教育振興審議会が山梨園芸高跡地に知的障害の特別支援学校を整備する方向で協議しているが、分校、高等部単独校、小中高等部を備えた新設校など設置形態については結論が出ていない。
かえで支援学校は、南アルプス・わかば支援学校の大規模化解消と、国中地域における知的障害特別支援学校の適正配置を図るため２００１年に開設した。
在籍者の増加が著しく、本年度は小・中・高等部で計２３６人４６学級と県内１１の特別支援学校で最大規模。
中でも高等部が１１１人と半数を占め、０８年に高等部棟を増築した。１７年ごろには３００人規模に膨らむと推測されているが、校舎増築ができる敷地面積が限られている。
教室不足への早急な対応を迫られる中、県教委は学校現場から大規模化解消を求める声があることや、
児童生徒のうち峡東地域在住者が４５・３％を占めることを踏まえ、山梨園芸高に分教室を設けることとした。山梨園芸高の現２年生は進級する来年度に笛吹高の新校舎に移る。
県教委新しい学校づくり推進室は「改修工事をできるだけ早く完了し、活用していきたい」としている。
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