09/05/28 23:57:38 wrKGxb/0
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しかし、勢いで教室を出たものの、果たしてどこに行けばいいのか。
「よう、チビッ子じゃん。どしたんだ?一人でさー。」
「柊ちゃん達は一緒じゃないの?」
「あっ、みさきちに峰岸さん。」
どうしようかと思案していたところで、峰岸さんとみさきちに声を掛けられる。
「うん、ちょっと……ね。」
誤魔化すように言葉を濁す。
「そーいや、さっき葛葉の奴が見知らぬ女と中庭の方に行くの見かけたぜ。」
「中庭!?」
となると、星桜の樹のあたり……?
「急いだ方がいいんじゃない?あの雰囲気だと、きっと……。」
「ごめん峰岸さん!また今度ね!」
私は、挨拶もそこそこにダッシュで中庭に向かう。
空腹で全力疾走はキツいけど、このまま流れに任せて後悔するよりはマシ!
この時だけは自分の身体能力に感謝!