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★被災した子に夏の思い出を
・岐阜県中津川市の有志グループが、東日本大震災で被災した子どもたちに夏休みを楽しみ、
思い出をつくってもらおうと、中津川市に招く計画を進めている。まずは、そのための
資金づくりに、7月2日、市内で映画の上映会を開く。
企画したのは、市民らでつくる中津川市防災市民会議。夏休みに中津川に来ることを
希望する宮城県石巻市の小学生らを親子で60人招待するという。8月に1~2泊の予定で、
中津川の子どもたちとサッカーやキャンプ、川遊びなどで楽しんでもらうという。
送迎用のバスを1台用意する。
市民会議は震災後、市民ボランティアを募って石巻市に出向いた。現地で被災家屋の
泥出しやがれきの撤去活動などを続けている。避難所の市立湊小学校でも掃除や
炊き出しなどの支援もしている。「被災して心に傷を負っている子どもたちに思い出づくりを
させてあげたい」との思いが募り、企画したという。
資金づくりのために上映するのは昨年9月封切りの韓国映画「TSUNAMI ツナミ」。
コンピューター・グラフィックス(CG)映像による高さ100メートル、時速800キロの
巨大津波が釜山の海水浴場を襲うという内容だ。市民会議のメンバーは「防災意識を
高めてもらいたいとの願いも込めて、この作品を選んだ」と話す。東海3県では初公開という。
市民会議の加藤吉晴代表(58)は「経費を含めると100万円ほどの資金が必要なので、
市民多数の協力をお願いしたい」と鑑賞を呼びかけている。
上映会は、中津川市茄子川の東美濃ふれあいセンター歌舞伎ホールで午前10時、午後は
2時と6時の3回。入場料は大人千円、高校生以下無料。入場チケットは同センターなどで
販売中。問い合わせは加藤代表へ。(一部略)