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静岡市清水区の駅前銀座商店街に活気を呼び込もうと同区の
清水南高中等部の選択美術を受講する生徒と商店有志が今春、
店をイメージしたマッチ箱のデザインと展示に取り組んでいる。
アートを通じた初めての協働事業に生徒や商店主は「マッチ箱が
にぎわいづくりのきっかけになれば」と期待を寄せている。
企画には中等部３年（当時）の生徒９人と商店街の飲食店や衣料品店
など３７店が参加した。デザインは各店の商品や事業内容に合わせて
意匠やロゴ、配色を変え、見た人に店の雰囲気が伝わるよう工夫。
「ＡＲＴ ＭＡＴＣＨのある街展」と題して各店の店頭に展示し、買い物客が
商店街を巡回して見学できるようになっている。
プロジェクトは今年１月、美術を介した生徒と地域の交流を模索していた
同校が、商店側に提案を持ち掛けたのをきっかけに始動した。当初は
ポスターなども検討されたが、協議の結果、広告媒体として長い歴史を
持ち製作も容易なマッチ箱が素材に選ばれた。
生徒は１人数店を受け持ち、店を訪ねて商品や雰囲気を取材。店ごとに
３種類の原案を提示し、店主らと協議を重ねた。生徒にとって相手の要望
を形にするデザインは初めての経験。表現手法などに悩みながらも約３カ月
かけて完成させた。
展示は５月中旬まで。デザインを手掛けた生徒の一人春田実桜さん（現同校
芸術科１年）は「中等部生活の集大成のつもりで作った。参加したメンバーの
個性が生きていると思うので、たくさんの人に見に来てほしい」と話している。
***5/ 9 14:26 静岡新聞***
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▼画像 完成したマッチを手に取る生徒＝静岡市清水区
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生徒がデザインを手掛けたマッチ箱
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