11/03/02 11:06:00.30
食べ物を口にして、「アレ? 思ってたのと違う……」。そんな瞬間ってないだろうか?
ソースかと思ったら、醤油だったり。ドロップ飴を舐めて、ミルク味かと思ったらハッカ味だったり……。
まさに、思ってたのと違う。
だが、今から紹介するのは意表を突き過ぎ。
長崎の加津佐苺組合が栽培しているイチゴ『桃薫(とうくん)』は、モモの味がする。
イチゴなのにモモ味なのだ。
そんなことってあるのか? 信じられない。第一、何のために……?
元々、このイチゴを生み出したのは三重県にある「農業・食品産業技術総合研究機構 野菜茶業研究所」。
そこで、同研究所に開発のキッカケについて伺ってみた。
「元々、モモ味のイチゴを作ろうと思ったわけではないんです。日本のイチゴは、交配が狭いんですね。
兄弟や親戚同士ばかりを掛け合わせているんです。
『このままだと、数年後には優れたものが出なくなるぞ』という思いから、野生種を入れてみました」
そうして掛け合わされた野生種の“新しい血”。それが、モモのような風味のイチゴだったのだ。
そんな『桃薫』は、2006年より開発がスタートされた苦心作。
そして昨年の9月に、加津佐苺組合によって植え付けが行われ、今年の初め辺りにボチボチと実が付き始めた。
そして、1月23日より長崎県南島原市にある菓子店「グランビィラジュ おおむら菓子舗」で、
1個200円で店頭販売されている。
そんな、この新イチゴ。実際に見てみると、色味が淡い。
我々がイメージする“真っ赤なイチゴ”ではなく、“淡いイチゴ”とでも言いたくなるような。
だが、肝心なのは味である。実際に私も食べてみたい……。
だから、食べてみました。
手にとってみると、その時点でスゴく甘い匂いが。普通のイチゴより、香りがスウィーティ!
はやる気持ちを抑えきれず、パクッと行ってみる。……確かに、ピーチ!
特に、飲み込んでから口に残る甘味が、もろピーチ。モモの香りが、喉の奥と鼻に残る。
そして、普通のイチゴよりフルーティな印象もある。かじると、ジュルッと抜群の果汁が溢れるのだ。
こんな食体験を経ると、この色味もピーチカラーに見えてきた。心なしか、ビジュアルもモモ寄り。
そんな、今までにない新イチゴの人気のほどは?
「今回、予想以上の注文があり、出すのに四苦八苦しているところなんです(笑)。
この天気だと、なかなか熟れてこないんで……」(加津佐苺組合・加藤組合長)
今シーズンが初の栽培となるので、どのくらいのイチゴが採れるのか等、すべてが不明。
同組合も、確かめながら栽培している。
注意点は、常温で食べること。予冷があると、香りと味が損なう場合がある。
要するに、モモ風味を味わうことができなくなるかもしれないので、要注意!
ソースは
URLリンク(www.excite.co.jp)
画像は
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グランビィラジュ おおむら菓子舗
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