11/02/08 13:05:00
サッカーJ1・ヴィッセル神戸の若手やユースの選手が暮らす選手寮「三木谷ハウス」(神戸市西区)で
寮母を務める村野明子さん(43)が、選手たちに作っている食事のレシピ本「Jリーグの技あり寮ごはん」
(メディアファクトリー)を出版した。
疲労回復や体力増進のアイデアが詰まった一冊で、村野さんは
「育ち盛りの子どもを持つお母さんの料理のヒントになれば」と言う。
村野さんはもともと、J2・コンサドーレ札幌に勤める夫・晋さんと札幌で暮らす主婦だった。
自宅で選手に食事をふるまううちに、2003年から選手寮の料理を任され、
09年に晋さんがヴィッセルに移ってからは三木谷ハウスで食事を作るようになった。
同ハウスで暮らす31人の選手の大半は食欲旺盛な10~20歳代で、
村野さんは、選手の体調や試合日程などに気配りしながら、毎食の献立を決める。
「健康な体を作るには、好き嫌いのない食習慣が一番」との考えから、栄養バランスを重視しつつ、
見た目を鮮やかにして食欲をそそる料理が多いという。
本では、村野さんが独学したり、管理栄養士のアドバイスを受けたりして考案した
計約100のレシピを掲載している。
例えば、
激しい運動後には、血液をつくる鉄分たっぷりのひじきを使った「牛ひじきのオイスターソース炒(いた)め」、
夏場などで食欲が落ちた時には手羽肉と野菜を、酢を加えて煮込んだ「鶏のすっぱ煮」、
野菜を飽きずに取るためにはトマトやアボカドをつぶした調味ダレで食べる「3色の水炊き」
といった具合に、トップ選手を支える料理が盛りだくさんだ。
J2降格のピンチに陥った昨季の終盤、選手たちが団結を深めようと同ハウスの食堂で連日開いた食事会で、
村野さんが「みんなで和気あいあいと食べられるものを」と考えて出した肉巻きおにぎりの作り方も
紹介されている。
村野さんは「ボリュームはたっぷりだが、健康に配慮し、体のバランスを整える料理ばかり。
これらの料理を食べて、明日のアスリートを作るお手伝いができればうれしい」と話す。
B5判。96ページ。1260円(税込み)。全国の書店で発売中。
ソースは
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)
選手寮で出す約100種類の料理のレシピ本を出版した村野さん
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)