11/02/06 07:21:50
富山市内飲食店の2割超す
食品を残さず食べ、廃棄する量を減らそうと富山市が推進する「たべキリン」運動で、
食品の持ち帰りなどに協力する飲食店が、運動を始めた2009年12月の46店から、
今年1月末に市内全約3000店の2割超となる621店に増加するなど広がりを
みせている。今国会の代表質問でも取り上げられ、菅首相が「有意義なもの」と答弁
するなど知名度も上昇中だ。
この運動は、家庭には食事の作りすぎの注意や食材のばら売りなどの利用を、飲食店
には小盛りサイズの提供などをそれぞれ呼びかけ、食材の廃棄を減らす取り組み。
市消費生活センターによると、今年度から国の補助金で普及活動を委託された民間
会社の女性3人が、市内全約3000の飲食店を1軒ずつ回り、協力を呼びかけたこと
で飛躍的に増えた。運動を浸透させるために持ち帰り用の容器「たべキリンバッグ」
(縦・奥行き10センチ、横15センチ)を作り、市内40店に30個ずつ配布した。
市外でもホテルや洋食店など3店が趣旨に賛同して協力している。
先月28日の参院代表質問では、有村治子参院議員(自民比例)が、国内で廃棄される
年間1900万トンの食料は、「世界各国が援助する量に匹敵する」と指摘し、この
運動を「食料廃棄をみんなで減らしている」と取り上げた。有村氏の事務所によると、
昨年、同市を訪れた際に宿泊したホテルで知り、「物を粗末にしない」という心がけに
感銘し、国会で取り上げたという。
市内では年間約4万トンの生ゴミが廃棄されているといい、同センターでは、
「持ち帰ることが恥ずかしいと思っていた人が少なくなれば、食べ残しの減少につながる」
としている。
たべキリン運動のマスコット
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)
読売新聞
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