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◇プラネタリウム続々開館
どんな星空がお好みですか―。渋谷に９年ぶりとなるプラネタリウムが完成し、
２４日から一般公開される。ＪＲ渋谷駅近くの「コスモプラネタリウム渋谷」（渋谷区桜丘町）で、
肉眼で見える星空を忠実に再現するのが特長だ。世田谷区には５月、「世界最多の星空」を
うたったプラネタリウムが登場したほか、１０月には羽田空港と品川区にもオープンし、
「星空」ラッシュになっている。
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「山奥にドライブに行って、ヘッドライトを消した時にパッと迫ってくるあの星空の感じ。
助手席の人が『きれい』とほほ笑むような自然さを求めた」。「コスモ」で解説員を
務める村松修さん（６１）はこだわりを明かす。
直径１７メートルのドームに１２０席。肉眼で見える２・５等星以上の９１個は明るさだけでなく
色も再現。うち最も明るい星２０個は独立した光ファイバーで投影し、技術的に難しいキラッとした
光の感じも映し出せるという。総数２６万５０００個の星の瞬きも表現する。
「山梨県の観測所に通い、季節ごとの星空は頭に入っている」という村松さん。国産初の
プラネタリウムを作った「コニカミノルタプラネタリウム」社製の最新機を導入し、同社の
担当者と調整を繰り返し、星空を忠実に再現した。
コンピューターグラフィックス（ＣＧ）も映し出せる。年内は探査機「はやぶさ」の冒険の旅を
フルＣＧ映像で再現した特別番組を上映し、光学式の星空投影は来年からになる。
渋谷では１９５７年に国内３番目の「五島プラネタリウム」が誕生し、２００１年に閉館するまで
約１６００万人が訪れた。五島プラネタリウムでも２７年間解説員をしていた村松さんは
「ピュアな星空と最先端のデジタルを組み合わせた渋谷らしい新しい星空を発信したい」と
意気込んでいる。
一方、世田谷区立教育センター（弦巻３）のプラネタリウムは１億４０００万個の星を投影できる。
区教委の小湊芳晴さん（５０）は「吸い込まれるような星空という感想が寄せられている」と話す。
先月オープンした羽田空港国際線ターミナルでは、世界初というカフェのプラネタリウム。また
品川区立五反田文化センター（西五反田６）は、ＬＥＤの光源を使い、明るくシャープな星が特長だ。
これら３か所に導入されている投影機は五藤光学研究所（府中市）のもので、同社企画営業部の
明井英太郎さん（４６）は「世界最多の星空はミルクを流したような微細な天の川」とＰＲする。
プラネタリウム人気については「ぎすぎすする社会で、星空に包まれて落ち着ける空間が
求められているのでは」と分析している。
ソース（読売新聞）URLﾘﾝｸ(www.yomiuri.co.jp)