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花王の純利益10％増 4～9月、ケミカル事業好調
花王が 25 日発表した 2011 年 4 ～ 9 月期連結決算は、純利益が前年同期比 10％ 増の 307 億円だった。
アジアを中心にケミカル製品の販売が好調だったほか、持ち分法投資利益の増加などが寄与
した。国際会計基準 （IFRS） の採用に備え、決算期を 3 月から 12 月に変更することも発表した。
4～9 月期の売上高は 6148 億円と 2% 増えた。国内は抗菌機能を高めた衣料用液体洗剤
「アタックNeo」 や肌への負担を抑えた洗顔料 「ビオレ」 など新商品の販売が好調。海外では
泡状のヘアカラー剤、トナー原料など産業向けのケミカル製品が伸びた。
営業利益は微減の 575 億円。洗剤などに使う原材料価格の上昇や広告宣伝費の増加が足を
引っ張った。アジアの需要増を背景にケミカル事業の営業利益は 7% 増の 134 億円と過去最高
だったほか、化粧品事業も合理化で増益になったが、補えなかった。
ただスキンケア商品事業などの持ち分法投資利益が 2.6 倍に増え、営業外費用の為替差損も
縮小。経常利益が 588 億円と 4% 増え、純利益でも増益を確保した。