10/11/06 22:05:52 uWDVoHt1
>>506の続き
つい、さっきまで、己の脳内でジャイアント・キリングばりの華麗な
フリーキックを決めたと密かにほくそ笑んだ感も否めぬ
『ご主人さま』ではあったが、自分の嗅覚全てを、根こそぎ捥ぎ取るような
異臭を嗅ぐ破目になると、鋭い舌打ちと同時に、短慮故の過ち(粗暴)を悔いた。
『ミドリ・・・その謝り方は止せと、前にもキツク言った筈だぞ?』
狭い厨房の床一面に ホカホカと湯気を伴う臭気に、顔を顰めつつ
まだ蹴られた腹部の再生が 完全に終えてない、
お手伝い(まかない)実装石のミドリを めねつけ
今やテンプレ化とした台詞を怒気を込めて言い放つ。
そんな『としあき』ではあったが、掃除道具を手にすると
彼女の吐瀉物を、手馴れた様子で片付け始めた。
『全く、開店まで間もないと言うのに、余計な仕事を増やしやがって・・・』
ぶつぶつ口で言いながらも『としあき』は思わず笑ってしまう。
『 糞 虫 』などと、何かと忌み嫌われ、蔑まれる
実装石とは言うものの、怒りの任せるままに、生命有るものを
蹴り飛ばす様な事は、決して良識ある大人の行為ではないのだが・・・
ぶっちゃけ、『 こ れ は 』 手軽なストレス解消になり得る。
ましてや、ソレが意思の疎通・・・そして、それに伴う感情表現が
所謂、犬や猫といったありきたりで、普通なペット以上にこなし得る
生き物であったとするならば、その効果(嗜虐心)は嫌でも倍増する。
プチ人間(こども・女の子)相手の虐待と言い換えても良いだろう。
無論、その八つ当たりには罪悪感をも倍化するのが伴う
諸刃の剣でしかないが。