10/05/18 04:03:17 z1QtDTMd
>>407の続き
問題や壁が我々と同じであるならば、例え種族が如何に違おうとも
意思の疎通が出来る筈だ。それに私は卑しくも『 ジ ェ ダ イ 』・・・
しかも『 マ ス タ ー 』である。『 フ ォ ー ス』の力を借りずとも
彼女?達と上手くやっていける筈だ・・・良し!これはなんとかなりそうだ。
希望が見えてくると疲れも少しは和らぐ。部屋にたち篭る臭気にも漸く慣れてきた
私は改めて注意を凝らさなくとも、まだ名付けていない残りの彼女?達の
性格や資質が手に取るように判った。先程からせせこましく部屋の中を
走り回っている彼女?は恐らく『 メ ッ セ ン ジ ャ ー 』・・・
スラングで言うところの『 パ シ リ 』であろう。
そして・・・もう一方の彼女?は・・・
程なくして、私は部屋の隅っこの物陰で小さく震えている彼女?の
姿を見つけると共に、自分でも驚く程の深い溜息を洩らして呟いた
『 成る程『 被 虐 者 』・・・ターゲットとは云い得て妙だな 』
良く良く、見る迄もなく『 ソ レ 』の中で一番、薄汚れていて
身体じゅう到る所に生傷があった。どうやら彼女?はまだ私の存在に
気が付いていないらしい。
仲間?達の『 リ ン チ 』(この場合、正しくはウンチか?)で
すっかり怯えきっているようだ。此処から見ても判るぐらいに
小さな身体が大きく震えている。そんな可哀想な彼女?に向けて
一歩踏み出しながら私は彼女?の事を
『 ア ラ ミ ス 』・・・と、名付けようと心に決めた。
(つづく)