10/11/28 21:56:41 D7bQbSfW
>>197
なるほど。貴殿の仰るのも一理。
側室制度の廃止については、欧米列強に対して恥ずかしい、というのが主な理由であり、
(これもおかしな話だ。白人を意識し、背伸びしすぎる。なら、タイの王室やアラブの王族は
一夫多妻制だから下劣だろうか?…ただの風習の差で、関係ない。堂々としていればいいはず。)
この議論は、動画の残っていない時代なので、国会の白黒写真と答弁の記録のみが克明に残っている。
仰る通り、「天意として」天皇制はなくなるかもしれない。
美智子さんが皇太子妃に決まった日の、梨本宮伊都子妃の日記が残っている。
「日本は戦争に負けても、それでもと思ってきましたが、ああこれで日本も終わりだと思った」
一見、差別発言だが、それは浅い見方だ。…彼女のいう「日本」は、天皇制のことだと思う。
「祭祀王」としての、天皇家の高貴さの維持についてだ。
現に、美智子さん以降の妃の出自はみてのとおり、紀宮の嫁ぎ先はどうだろう。
…もし伊都子妃が存命なら、きっと気絶ものだろう。なぜこうなったか?
庶民の粉屋の娘である美智子さんの基準で選ぶから、というほかに、誰のせいでもない、
皇室がみなに敬遠されるという、「時代の流れ」がある。
皇室の乳母制度を廃止した、美智子さんがもし、もっと皇室の伝統を大切にする人だったとしても、
どのみち時代の流れには逆らえない。
また、日本はほんの百年ほど前まで、小国に分かれており、「日本国」「日本人」という
意識は誰にもなかった。その頃の人間にとって、「お殿様が居なくなる」「藩がなくなる」というのは
仰天動地の未知の恐怖ではなかったか?
が、今そんなことを考える人はいるだろうか?
荒れ果てた城跡にすら、郷愁を抱く人は少ない。
それでじゅうぶんに立派に日本という国が新しく成り立っている。
なくても成る。みな忘れる。
天皇制も、お殿様と同じ、そういった感じになるかもしれない。
もしかしたら、それが民主主義の新しい第一歩かもしれない。