08/01/30 04:35:01 bljN2tuA
今日拝見しました。一階舞台前ど真ん中。ん～。原作自体は申し分なく好きです。ナンバーもミュージカル古典のわかりやすい音型。
演出、特に代わり映えばありませんね。訳～・すばらしいと思いますが、もともとの英語のニュアンスと違っている以上、イントネーションと音との絡み上、ほとんど何を言っているかわからない。←訳される方には大変なご苦労と思いますが。
音響は座った場所が前過ぎていけなかったのか、それとも担当の方の力量不足か歌唱とオケのバランスが最悪で冷めてしまいました。アップテンポの曲は特に。
ここで、どうしてももうひとつ申し上げたいことがあります。
日本でのミュージカルとはいったいどのように捉えられているのでしょうか？水を差すようで申し訳ありませんが。あまりにも、ひどい印象を受けます。
この15年多数のミュージカルを見させていただいていますが。これはミュージカルではなく音楽劇です。ブロードウェイの本来の演奏、舞台ではありません。
特に歌唱者です。クラシックで言うsecco,retitativoともいいますが、曲に入っていくまでの掛け合いの部分など。本来のミュージカルをご存知の方はお分かりでしょうがあの部分には音がちゃんとつけられています。
ミュージカル歌手たるもの声のドラマですから歌唱の中で舞台を表現すべきです。芝居が一番と思うのであれば演劇でやればいいのです。日本のミュージカル界では重鎮でキャリアのあるしかもお二方劇団四季出身ともあろうお方が
、ちょっとがっかりしました。前回に引き続き。また特筆申し上げたいのは、市村さんとソニンさんの二重唱。あの曲は原曲よりキーを下げて演奏されていました。
ミュージカル、オペラは原調でやるのが基本でまったくありえないことです。故に、ミュージカル歌手になろうとするものは声楽レッスンを受け自分の音域を伸ばしていく訓練をするのです。
その点考えますと、宝塚出身のかた、そして特にアイドル出身というハードルを乗り越えてソニンさんはよく歌ってらっしゃるほうだと思います。
最後に申し上げますが、これは単なる批判ではありません。ミュージカルの当たり前のお約束であり、私自身それに関わるものとしての嘆きと本当のミュージカルを皆さんに知っていただきたいための批評です。お気を悪くされた方がいたらお許しください。