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<資金需要・利ザヤとも低迷、支えは債券トレーディング益と与信コストの低下>
三井住友フィナンシャルグループは10月28日、4―9月期の連結当期利益を
従来予想の1700億円から3100億円に上方修正した。
5月に発表した通期予想4000億円に対する進ちょく率は8割近くに達する。
主因は金利低下によるトレーディング益の拡大と与信関係費用の減少。
与信コストは当初計画500億円の10分の1の50億円程度に収まった。
他行もこうした傾向は同様で、修正を発表していない三菱UFJとみずほも「同じ構図になっている」(みずほ幹部)という。
一方で、本業の貸出ビジネスは低迷を続けている。
一足早く11日に4―9月期決算を発表したりそなホールディングスの細谷英二会長は
「積極的な資金需要は感じられない。引き続き、資金需要は伸び悩む前提で経営を考えないといけない」(同)
と語っており、トップラインが大幅に伸びる環境にはほど遠い。
<欧州銀のリスクアセット縮小で好機到来、海外ビジネス拡大は収益に結びつくか>
国内の資金需要が低迷する中、各銀行グループが力を入れるのが海外業務の拡大だ。
欧州債務危機の打撃を受けて、欧州の大手銀行が軒並みリスクアセット縮小に踏み切る中、
アジアの大手企業も「貸し渋りの状態に直面している」(金融筋)という。
大手銀行幹部は
「韓国の優良企業など、今までは取引がなかった先からの融資の打診が来ている」
と話す。
邦銀にとっては、アジア向け融資などを一挙に増やすチャンスだ。
欧州系銀行はシンジケート・ローンなどのアセットも売りに出しており、邦銀へのアプローチも後を絶たない。
ドイツ証券の山田能伸・銀行アナリストは
「邦銀の地位は相対的に上昇している。
現在、アセットを購入できる銀行は世界で日本と中国だけ」
と言う。
実際、上期は各行とも積極的に海外アセットを増やしており、
さらに下期にも継続して増やしていく方針だ。
ただ、実際に収益にどの程度の貢献をもたらすかは不透明だ。
BNPパリバ証券の鮫島豊喜・銀行アナリストは、
邦銀の海外展開について
「これまでの成功事例は三菱UFJFGの米国のユニオン・バンク程度しか見当たらない」
とした上で、
「アセット買収が、その後、新しい顧客との関係に結びつくかどうかはまだ分からない」
と慎重な見方を示している。
URLリンク(jp.reuters.com)
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