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■安愚楽牧場のビジネスモデル
和牛の募集価格は、牛(価格の60%ほど)プラス飼料代などの諸経費が入って数倍~10倍に設定しているのだという。
あまりにも高いように思うが、説明では和牛は子供を産んでいく上に売却できるために、
配当金を出していくのは問題ないという。
だが、牧場側は、最近のデフレ傾向は和牛の価格でも起きていたと説明しており、
高値で売却することは厳しかったものだと思われる。
こうしたことも資金繰りが苦しくなっていった要因ではないかと思われる。
安愚楽牧場が預かっている和牛は約14万頭で、そのうち出資オーナー分は約10万頭。
説明会では、和牛の育成には日々のランニングコストがかかるために、
弁済資金を作るために早期の売却を行いたいという意向を伝え、出資オーナーたちに同意を求められたそうだ。
「同意するしかしょうがない。そうじゃなきゃ、現物引き取りになってしまうもの。
でも50%以上は戻るようなことを言っていた。
今までの配当と合わせたら、そんなに損はしていないから、勉強だと思わないと…」(60代男性、出資金300万円)
しかし、こんな物わかりのいい出資オーナーばかりではない。
■俺は1億2000万円出資したんだぞ
説明会の場所は両国国技館。普段は大相撲の会場だけに、マス席に座ることになったオーナーも。
「座り心地悪いわよね。もうちょっと何とかならないのと思ったわ」(夫と2人で来た50代女性)。
大雨の中わざわざ遠方から東京まで出てきた人もいた。九州から来たという男性は手厳しかった。
それもそのはずで出資金は1億円以上だったからだ。
その男性は
「社長、あなたは問題がないなどとこれまで言ってきたが、われわれを騙してきたのか」
などと追及したのだという。
三ヶ尻社長はうつむいて、答えることができなくなってしまったそうだ。
他にも
「東電を刑事告訴すべきだ」
「本当に口蹄疫と原発事故が原因なのか? 実は自転車操業だったんだろう」
などという厳しい意見が続出したという。
また「3月以降は系列ホテルも95%が稼働していなかった」(50代男性)などという証言もあり、
グループの売上は実質的にないに等しい状態だったことがうかがえる。
また、出資して10年以上という60歳代の男性は7、8年前から徐々にポジションを減らしていったのだという。
その理由を
「今時、こんな高金利のモノないでしょ。宣伝も増やしていたし、危ないなと思っていましたから」
と語った。
賢明な選択であり、ダメージを最小限に抑えた。
そして、男性は達観したような表情で最後にこう言った。
「みんな自己責任ということを忘れているよね」。
裁判所と清算方法について協議したり、東電の賠償支援機構にも要請するというが、
やはり、みな忘れてはいけないことを忘れている。
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