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NTTドコモは2011年7月29日、スマートフォンでiモードのメールアドレスのメールを
利用するためのアプリ「spモードメールアプリ」に不具合が発生したことを明らかにした。
受信したメールが意図しないフォルダに勝手に移動してしまうといった事象が確認されている。
不具合が起こっているのは、2011年7月28日13時にアップデートしたspモードメールアプリの
「バージョン4700」。spモードメールアプリの「バージョン3400」以前で任意のフォルダを作成していた
ユーザーがアプリをアップデートすると、不具合が生じる。不具合の1つは、作成した任意の
フォルダに格納していたメールが、「受信メール」の「メッセージR」フォルダや「ゴミ箱」の
「メッセージR」フォルダに勝手に移動してしまうこと。もう1つは、任意のフォルダに振り分け設定を
していた場合に、受信した新着メールが同様に「メッセージR」フォルダに振り分けられてしまうこと。
通常のメールが「メッセージR」フォルダに移動してしまうと、メールの移動、転送、返信、
SDへのコピーといった操作が出来なくなってしまう。さらに送信者も表示されなくなる。原因は、
spモードメールアプリのソフトウエアの不具合としている。
対処としては、2011年7月29日14時に「バージョン4800」をリリースし、新着メールを「メッセージR」フォルダに
振り分けをしないようにした。任意のフォルダのメールが「メッセージR」フォルダに移動してしまう事象に
関しては、対応を進めており数日内にアップデートしたアプリをリリースするとしている。事象に該当する
ユーザーに対しては、「受信メール」の「メッセージR」および「ゴミ箱」の「メッセージR」に移動したメールを
削除したり、アプリをアンインストールしたりせずに、そのまま次のアップデートのリリースを待ってほしいという。
iモードメールをスマートフォンで使えるようにするspモードメールアプリは、スマートフォンを国内の
携帯電話文化に適応させるために重要な意味を持つアプリだ。Androidマーケットでの評価は
これまでもあまり高くなく、7月30日19時時点で平均評価は「2.4」となっている。しかし、ユーザーレビューの
得点分布を見ると、1つ星の評価が過半数を占めて著しく評価が低い状況になっている。メールは
コミュニケーションの1つの柱であり、こうしたアプリの不具合が続くとスマートフォンへの信頼を損ねることになる。
NTTドコモには早急かつ真摯な対応を望みたい。
そーす WirelessWire News
URLﾘﾝｸ(wirelesswire.jp)