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最後の死刑執行から28日で1年を迎えるのを機に、江田法相が読売新聞のインタビューに
応じ、法務省で死刑制度のあり方の議論が進められていることから、「(議論の)最中に
執行することは、なかなかできる話ではない」と述べ、当面は執行を命じない意向を明らかにした。
同省によると、1年前の執行直後の死刑囚は107人だったが、27日現在の死刑囚は
過去最多の120人に上っている。
同省は昨年8月、死刑の存廃を含めた制度のあり方を研究する勉強会を省内に設置したが、
論点整理の段階にとどまっている。26日、取材に応じた江田法相は「人間というのは
理性の生き物なので、理性の発露として人の命を奪うのは、ちょっと違うのではないか」と
死刑に対する消極的な考えを示した。そのうえで執行について「法務大臣に与えられた権限を
どう行使するか、世界の趨勢(すうせい)をにらみながら考えている」とした。
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