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中学1年生だった07年夏。アリサ・ドノバンさん(16)は、学校の廊下で別のクラスの韓国人男子学生を見て、
体が凍りつくようだった。初めて異性に、そして韓国という国に目覚めた瞬間だった。それから4年後の16日、
米カリフォルニア州サンフランシスコで在米韓国学校協会(NAKS)が主催する青少年韓国語コンテストで、
ドノバンさんは純粋な外国人学生としては初めて決勝に進出し、金賞(2位)を受賞した。
19日、東亜(トンア)日報との電話インタビューで、ドノバンさんは米国人とは思えないほどしっかりとした
韓国語を話した。『お手並み』、『水準』、『継ぎ目』などの難しい単語まで使用した。親戚に韓国人がいない
米国北東部のメイン州の白人女子学生(ポートランド市ディアリング高校11年)としては驚異的な水準だ。
「中学生の時、韓国人の男子学生に一目ぼれし、その男子学生のことをもっと知りたくなり家族とも話しを
したかったが、言葉の壁があった。告白どころか、まともに話もできませんでした。韓国語を学ばなければ
ならないと思ったのは、滑稽にも彼が数ヵ月後、突然引越した後でした」
性格が内向的だったドノバンさんは、インターネットの外国人のための韓国語講座で独学で韓国語を学んだ。
挨拶の方法から始め、ハングルの発音を身に着けた。実力は日に日に増した。今は、慶尚道(キョンサンド)、
全羅道(チョルラド)、北朝鮮の方言まで区別できるほどになった。
「韓国語に目覚めさせたのは韓国の友人でしたが、熱中するようになったのは、言葉の美しさのためでした。
韓国語はほかの言語に比べて継ぎ目なく滑らかで、叙情的です。(韓国語学校に)慶尚道の友人が多いためか、
方言の中では慶尚道の方言が最も興味深く、気に入っています」
このように韓国語にすっかりのめり込んだドノバンさんを見る両親や友人の目は始めはよくはなかった。
母親のリンダ・ダグラスさんは、「なぜよく使われる日本語や中国語を学ばず、人気のない韓国語を学ぶのか」
といぶかしげだったという。
しかし、両親も、ドノバンさんが韓国(ハングク)の「ハン」、国民(ククミン)の「ミン」、美しさ(アルム)の「ア」を
取って「ハンミンア」という彼女自身の韓国名を作るほど情熱を見せると、娘の韓国への思いを理解し始めた。
ダグラスさんは電話で、「娘が韓国語を学ぶ過程で、言語に優れた能力があるという事実を新たに発見し、
最近はうれしく思っています。おかげで韓国への見方も変わりました」と話した。
ドノバンさんは、韓国語を学び、内向的な性格が活発になった。成績も上がり、学年300人の中で2位になったと
話した。韓国の大学で言語学を専攻することが目標のドノバンさんは、ハングルを世界に広め、「言語外交官」に
なるのが夢だと抱負を語った。
しかし、彼女が知っている韓国の魅力を他の米国人はまだ知らないようだと残念がった。
「私はK-POPをよく知っています。SGウォナビー、ネル、ソテジの大ファンです。映画は、『クラシック』
(チョ・インソン、ソン・イェジン主演の03年上映作)が感動的でした。しかし、周囲でK-POPを知っている人は
ほとんどいません。まだ、韓国が中国にある地域だと思っている人も多く、北朝鮮が米国の同盟国なのか、
韓国が米国の同盟国なのかも知りません」
もし、インタビューの記事を見て初恋の男子学生から連絡が来たらどうするかと尋ねると、ドノバンさんは
さっぱりとしていた。
「その友達は私が好きだったことも知りません。おそらく違う人だと思うでしょう。それに今つきあっている
在米韓国人のボーイフレンドがいます。彼と結婚すれば、韓国で暮らすことになるでしょう」
そーす 東亜日報
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