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大阪府警関西空港署の男性巡査部長(40)が、覚せい剤取締法違反容疑で逮捕したウガンダ国籍
の容疑者の男(37)に対し取り調べ中に暴行したとされる問題で、府警は再発防止策として29日、
所属長を除く全警察官約2万人に「取り調べ中に関係者に暴行しない」などとする誓約書を提出させると発表した。
府警監察室によると、取り調べの機会が少ない地域課員なども対象。府警は「他の都道府県警では
聞いたことがない」としている。
府警は29日、特別公務員暴行陵虐の疑いで巡査部長を書類送検。同日付で停職6カ月の懲戒処分とし、
巡査部長は依願退職した。
巡査部長が起訴され、禁錮以上の刑が確定した場合、退職金が一部、または全額支給されないと
地方公務員法で規定されており、退職金の支給は差し止められた。
書類送検容疑は5月3、5、6日の取り調べ中、男の耳を引っ張ったりボールペンで頭をたたいたりした疑い。
同室によると、巡査部長は「否認したり黙り込んだりする容疑者の態度に腹が立った」と供述している。
府警はほかに、取り調べに同席した男性巡査長(29)を戒告とした。暴行には加わらなかったが、上司に
報告しなかった点を重視した。監督責任を問い関西空港署長を本部長訓戒、巡査部長が所属していた
同署生活安全刑事課の課長ら3人も戒告処分とした。
スポニチアネックス
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