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「突然ですが、僕のお父さんは東電の社員です」。そんな書き出しで始まる手紙のことを伝えた記事が、
本紙(5月20日付)に掲載されたのを、ご記憶になっているでしょうか。
手紙を書いたのは、東京都内の小学6年の男子児童です。原発事故で厳しい目を向けられている東京電力の
一員である父親の姿を見ながら、原子力発電について真剣に考えた内容です。そして、原発の存廃や今後の
エネルギー政策について、「ぼくは、みんなで話し合うことが大切だ、と言いたいのです」と訴えました。
この重いテーマを、同じように真剣に考え、話し合った子どもたちが高松市内にいます。
市立古高松南小学校5年3組の児童たちです。先月下旬、「学級活動」の時間を使って行われました。
授業では、担任の太田浩之先生はまず、放射能や放射線、原発について説明しました。エックス線撮影などの
ように私たちの身近でも使用され、恩恵にあずかっているものである一方、今の技術では完全に制御するのは不
可能なことなどです。その上で、記事のコピーをみんなに配って読んでもらい、手紙について「どう思う?」と投げかけました。
児童たちの意見は、相半ばしました。「(原発をなくすと)ゲームができへん」「地球温暖化になる」との発言が
あった一方、「事故が起きてからでは困る」「健康は便利さに代えられない」との意見もあがりました。
ひと巡りしたところで、太田先生はもう一度、記事を読ませました。すると、「記事は、原発の存廃だけを
言っているのではないと、子どもたちは気付いたんです」(太田先生)。再び、意見を求めると、議論の内容は、
身近な節電に向かったといいます。テレビを見ないときは電源を切る、冷蔵庫を開きっぱなしにしない--。
さらに、学校には自動車で送り迎えをしてもらわない、水道を必要がないのに出し続けない、など節約にも進みました。
「自分で、できることを考えた結果だと思います」と、太田先生は話します。授業は、次の時限まで続き、約80分に及びました。
「5年生には、難しいテーマだったのではないですか」。太田先生に尋ねると、こんな答えが返ってきました。
「もっと自分の問題として考えてもらいたかったんです」。3月以降、原発の問題はメディアで連日報じられ、
子どもたちも中途半端に知っていると思ったそうです。でも、内容がショッキングなので「原発は怖い」という
イメージだけが先行してしまう。「だから、子どもたちには正面から向き合ってほしかった」
自分の意見を主張する。さらに身近な人たちの意見も聞いて、考え直してみる。そうしてもう一度、
自分の意見を発表する。すると、みんなの考えが深まっていく。
手紙を書いた児童は、こうしたことを期待したのではないでしょうか。古高松南小の児童たちの取り組みを聞いて、
そう思いました。
そーす 毎日jp/香川
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