11/05/29 17:44:29.43 0
7月24日の地上波テレビの完全デジタル化まであと2カ月。“Xデー”が迫る中、取り残されるのが心配されているのが高齢者だ。
また、首都圏では地デジ受信に必要なUHFアンテナへの切り替えが遅れる「南関東問題」も指摘されてきた。2つの課題の
現状を取材した。
■「巣鴨」の声は…
「おばあちゃんたちの原宿」としてにぎわう東京・巣鴨。とげぬき地蔵のお参りを済ませ木陰で休んでいた板橋区の小川利子さん(72)は、
昨年秋に同居している息子夫婦から「エコポイントがある今がいい」と勧められデジタルテレビに買い替えた。「そういえば今年四月に
『地デジのなんとか』が家に来たけど、面倒くさいから『若い人に任せてます』とインターホンで追い返しちゃった」。友人の葛飾区の
志賀泰子さん(75)もやはり昨年にデジタルテレビを購入済み。「地デジは時代の流れだから私たちは従うしかない」と話し、
一方的に進められている国策に納得はしていないが「言うだけ腹が立つ」とあきらめ顔だ。
エコポイントを機に地デジ化したという、巣鴨に住む手柴義信さん(70)も「時代の流れに年寄りが逆らうわけにいかない」と話す。
「お酒飲んでテレビ見るのが楽しみだから。バラエティーも刑事ドラマもみんな見てるよ」
巣鴨のメーン通りから一本入った脇道でベンチに座っていた月岡房子さん(90)はまだアナログテレビを愛用中。近所に
息子夫婦と住んでいる。「夜はまるきり見ないし、昼間もNHKのニュースや民謡を見るくらい」で必要を感じなかったという。
それでも、七月二十四日までには息子に買ってもらうつもりだ。「テレビがないのは怖いし寂しい。ちょっとだけ見たいときがあるからねえ」
一方、高齢化の進む新宿区の都営戸山団地。犬の散歩をしていた女性(77)は地デジ化を機にテレビと決別すると話す。
子どもはなく、独り暮らし。「年金暮らしの身には何万円もするテレビは買えない。生活保護の人にはチューナーが配られるのに、
わずかな年金でも税金を払っているとサービスが受けられないのはおかしい」とこぼす。今は毎日テレビでの天気予報チェックを欠かさないが、
七月二十四日からは「ラジオでするしかない」。
歩道で友人と立ち話をしていた福山春子さん(77)は数年前にアナログテレビが壊れた際、同居する娘とデジタルテレビを購入した。
「年を取って目が悪くなると新聞は読めないから、ニュースはもっぱらテレビ」という。
高齢者の多くは「テレビは必要」としつつ、負担の重さに納得はしていないようだ。
■「南関東」問題
東京タワーから送信されているNHKや民放キー局の地上アナログ放送の周波数はVHF帯。七月二十四日にアナログ波が
停止され地デジに完全移行後、テレビを見るにはUHFアンテナが必要となる。地方ではUHF局用にアンテナを設置している
世帯が多いが、東京、千葉、埼玉、神奈川、茨城県南部などでアンテナの切り替えが遅れたため「南関東問題」とも呼ばれる。
NHKはアナログ波停止を延期する岩手、宮城、福島の東北三県をのぞく全国でサンプル調査を実施。この結果にもとづき
推計すると四月末現在、一戸建て三十七万世帯、集合住宅十九万世帯、大きなビルの陰となる十二万世帯がデジタル未対応とみられる。
一戸建てについては南関東地区に集中しているとみられるが、場所の特定が困難なため、NHKは受信料を払っていて連絡先が分か
る約三百五十万世帯に電話調査を開始。六月上旬までにはほぼ終了する見込みで「地デジへの移行の仕方が分からないという
高齢者などには、技術担当者から折り返し連絡している」という。
そーす 東京新聞
URLリンク(www.tokyo-np.co.jp)