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19日夕刊に載った小6男子の手紙が忘れられない。父親は東京電力の社員で、小学生新聞に投稿したものだという。
「原子力発電所を造ったのは誰でしょうか。もちろん、東京電力です」で始まる一文。「では、原子力発電所をつくる
きっかけをつくったのは誰でしょう」と問いかける。「それは日本人、いや、世界中の人々です。その中には、僕も、あなたも、
入っています」と続いた。
原発に生活を支えられ、「わたしが原発を造った」、この事実から目をそらすことを、男子は「無責任」とつづった。
取材のなかで感じる葛藤(かっとう)の正体を言い当てられた気がした。
御前崎市では「原発への不信」を口にすることがためらわれるほど、人々の生活は原発と直結していた。多くの口は
重かったが、現状を伝えてほしいと、生活への不安を語る人がいた。一方、見えない放射性物質におびえる妊婦が、
初めて起こした行動も取材を通して知った。
浜岡原発の全面停止をめぐり、さまざまな考えに触れてきた。男子の問いかけを受け、私の立ち位置はますます
あいまいなまま、揺れている。原発の「容認」か「廃止」か--。一人でも多くの声を伝えながら、考え続けていきたい。
そーす 毎日jp
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◇男子児童の手紙
毎日小学生新聞に送られてきた手紙は以下の通り。(一部省略)
突然ですが、僕のお父さんは東電の社員です。
3月27日の日曜日の毎日小学生新聞の1面に、「東電は人々のことを考えているか」という見出しがありました。
「NEWSの窓」です。読んでみて、無責任だ、と思いました。
みなさんの中には、「言っている通りじゃないか。どこが無責任だ」と思う人はいると思います。
たしかに、ほとんどは真実です。ですが、最後の方に、「危険もある原子力発電や、生活に欠かせない電気の供給を
まかせていたことが、本当はとても危険なことだったのかもしれない」と書いてありました。そこが、無責任なのです。
原子力発電所を造ったのは誰でしょうか。もちろん、東京電力です。では、原子力発電所をつくるきっかけをつくったのは誰でしょう。
それは、日本人、いや、世界中の人々です。その中には、僕も、あなたも、入っています。
なぜ、そう言えるのかというと、こう考えたからです。
発電所を増やさなければならないのは、日本人が夜遅くまでスーパーを開けたり、ゲームをしたり、無駄に電気を使ったからです。
さらに、発電所の中でも、原子力発電所を造らなければならなかったのは、地球温暖化を防ぐためです。火力では
二酸化炭素がでます。水力では、ダムを造らなければならず、村が沈んだりします。その点、原子力なら燃料も
安定して手に入るし、二酸化炭素もでません。そこで、原子力発電所を造ったわけですが、その地球温暖化を
進めたのは世界中の人々です。
そう考えていくと、原子力発電所を造ったのは、東電も含み、みんなであると言え、また、あの記事が無責任であるとも言えます。
さらに、あの記事だけでなく、みんなも無責任であるのです。
僕は、東電を過保護しすぎるかもしれません。なので、こういう事態こそ、みんなで話し合ってきめるべきなのです。
そうすれば、なにかいい案が生まれてくるはずです。
あえてもう一度書きます。ぼくは、みんなで話し合うことが大切だ、と言いたいのです。そして、みんなでこの津波を乗りこえていきましょう。
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