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5月12日(ブルームバーグ):東京電力の松本純一原子力・立地本部長代理は12日午前の記者会見で、
福島第一原子力発電所1号機の燃料棒が露出しており、原子炉を冷やすために格納容器を水で満たす
「水棺」(冠水)を見直す可能性があるとの見解を示した。
松本氏は「燃料棒が完全に露出しており、崩れた燃料が容器の底にたまっており、そこで冷やされている可能性がある」と述べた。
松本氏は「1号機の水位は通常時の燃料棒の上部から5メートル以下で、長さ4メートルの燃料棒が完全に
露出して溶け落ちている可能性がある」と述べた。
松本氏は「圧力容器の表面温度は100-120度となっており、冷却はできている。燃料は形状をとどめていないものの、
圧力容器の中で冷やされているので、いわゆるメルトダウンではない」との見方を示した。
一方、松本氏は圧力容器に穴が開いている可能性について、「150トンの注水量に比べ、水がたまっていないので
漏れがあったと思う。どこから漏れたか不明だが、圧力容器の損傷で漏れた可能性は否定できない」と語った。
松本氏は「水棺」見直しについて、「1号機の水漏れの個所を特定しなければ、注水を続けても処理水が増えるだけだ。
原子炉建屋の空間線量が高いので近づけない。方策を考えなければならない」と語った。
松本氏は、ロボットを使って1号機内の放射線量を測り具体的状況を把握することに努めると述べた。
松本氏によると、1号機建屋内に実際に作業員が入って計器類を調整したところ、原子炉水位系のデータが
これまでの算定と比べ異なっていたことが分かった。同氏は注水が想定通りではなかったため、作業全体の見直しを示唆した。
松本氏は、2、3号機についても実際の注水量が想定通りかは疑問視せざるを得ないと述べた。
そーす Bloomberg
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