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韓国国会教育科学技術委員長のビョン・ジェイル民主党議員は20日、
中国から飛来した黄砂から、
核分裂によって生成される放射性物質セシウム(Cs-137)
を検出したことを明らかにした。複数の韓国メディアが伝えた。
ビョン議員は、同国の原子力安全技術院の資料をもとに過去10年間(1998年―2010年)
のデータを分析したところ、
毎年黄砂が集中的に発生する2月から4月にかけて、
地表のほこりや大気中の浮遊物から放射性セシウムを検出した。
地表から検出されたセシウム濃度は、2002年3月の1平方メートルあたり252ミリベクレル
がもっとも高く、
6月―10月は検出されなかったという。大気中からは、2002年3月の9.
87マイクロベクレルが最も高く、5月―11月はほとんど検出されなかった。
ビョン議員は「わが国で検出された核活動による生成物は、
砂埃にくっついて運ばれたものと推測される」とし、
「日本の事態を教訓に潜在的な危険に備えなければならない」と主張した。
メディアも「検出されたセシウムはただちに健康に影響が出るレベルではない」
としつつも注意は必要だとし、
「原発事故で放射能の恐怖に陥った日本の事例を教訓にし、
ほかの国で同様の事態が発生した場合を想定して、態勢を整える必要がある」
と指摘した。
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