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東京電力福島第1原発の状況は日に日に悪化している。政府の対策本部は17日午前、
陸上自衛隊のヘリコプターを使い、危険な状態にある3号機に上空から水を投下した。
警視庁の高圧放水車や陸自の消防車両による地上からの放水も準備。放射能の恐怖に、
自衛隊員や機動隊員が立ち向かっている。そんななか、円は史上最高値の1ドル=76円台を
更新。在日外国人は続々、「日本脱出」を進めているが、最高責任者の菅直人首相は
「最悪の事態では東日本がつぶれる」と大暴言を放った。日本は大丈夫なのか。
「今日が限度だった」
北沢俊美防衛相は17日午前の記者会見で、陸自ヘリによる水投下を行った理由について、
こう語った。3号機から、大量の放射性物質がまき散らされる危険が高まっていることをうかがわせた。
現に、政府筋は16日夜、「今週いっぱいがヤマだ。現場の東電社員、警察官、自衛隊員らは
命がけで頑張っている。いい方向に行くことを祈るしかないが…」と語っていた。
史上最悪とされるチェルノブイリ原発事故でもなかった連鎖的危機を回避するため、
陸自の大型ヘリCH47は17日午前9時48分、3号機に向けて海水7500リットルを
投下した。水は霧状になって原子炉建屋にかかった。
被曝を防ぐため、ヘリの床には鉛の板を敷設。乗組員らは特殊防護服を着用し、
放射線量測定器を身につけて“決死の任務”に当たった。投下は2機で計4回行われた。
ただ、投下前と投下後の放射線量は大きく変わらず、十分な効果はなかったもよう。
東京・市谷の防衛省で見守った同省幹部は「風にあおられ、建屋の中に落ちなかった水も
多そうだ。放射線量を考えると、ヘリの高さはあれが限界だろう」と悔しさをにじませた。
地上からも同日午後、警視庁機動隊の高圧放水車と航空自衛隊の高性能消防車11両が3号機や
4号機への放水作業に着手する予定。
これとは別に、東電は冷却装置を復旧させるため、電源車や東北電力の送電線から電気を
引き込む作業を行う方針で、17日午後にも1、2号機への電力供給が回復する見込み。
緊急炉心冷却装置(ECCS)の稼働すれば、メルトダウン(炉心溶融)の危機を
回避できる可能性が出てくる。
(>>2~続く)
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