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東京電力福島第1原発を設計した東芝の元技術者、小倉志郎さん(69)=横浜市=が16日、
東京の外国特派員協会で記者会見し「1967年の1号機着工時は、米国ゼネラルエレクトリック社(GE)の設計を
そのままコピーしたので、津波を全く想定していなかった」と明かした。
三陸沿岸は津波の多発地帯だが、津波が比較的少ない米国技術が今回の被害の盲点となった可能性がある。
日本の原子力発電は英米の技術輸入で始まり、福島原発はそのさきがけ。小倉さんは1、2、3、5、6号機の
冷却部分などを設計し「1号機は、日本側に経験がなく無知に近い状態だった。地震津波の多発地帯とは
知っていたが、批判的に検討、判断できなかった」と話した。2号機からはGEの設計図を改良したが、
「マグニチュード8以上の地震は起きない、と社内で言われた。私の定年が近くなってやっと、地震対策の
見直しをしたが、それでも大地震は想定しなかった。責任を感じる」と述べた。
そーす 北海道新聞
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