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性同一性障害や同性愛などの性的少数者向けの
交流施設「かながわレインボーセンターSHIP」(横浜市神奈川区)
を県と協働で運営している支援団体「横浜Cruiseネットワーク」は2月中旬、
電話相談窓口「SHIP・ほっとライン」を開設した。毎週木曜日の夜2時間、
情報が行き届きにくい思春期の中高生や周囲に打ち明けられず孤立しがちな
性的少数者らの悩みに応じる。
同ネットワークによると、性同一性障害や同性愛など、対象を性的少数者全体に
広げたホットラインは県内初。自身も性的少数者で、
臨床心理士による講習を受けた20~40代のスタッフ10人が交代で対応する。
同施設は毎月約10回の対面カウンセリングを行っているが、
予約が埋まりなかなか相談を受けられないのが現状。また、
平塚や秦野などの県内各地や県外から訪れる人もおり、
こうした利用者の負担を軽くするために支援の幅を広げようとホットライン開設の
準備を進めてきた。
異性愛が常識とされる社会の中で、カミングアウトへの葛藤や自分の性的指向を受け
入れられない苦悩、将来への不安のほか、「ホモ」
や「おかま」といった言葉に心を痛める実情など対面カウンセリングには多様で切実な
相談が寄せられている。
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