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きっかけは
コリアンタウン!?
高校生のとき、焼き肉を食べに東京・新大久保に出かけたら、そこでスカウトされたのが、このシゴトを始め
るきっかけでした。特に興味もなかったからオーディションのチラシと名刺だけ受け取って、家のリビングに放
置しておいたんです。そしたら、おニャン子クラブの大ファンだった父が「なんだコレは!?」と食いついて、連
絡してくれたんです。
最初は正直、部活ノリくらいでした。でも、振付け師の夏まゆみ先生の厳しいレッスンが開始されたころから、
変わってきました。私はモーニング娘。の大ファンだったので、「ああ！アノ夏先生が来た！どうやらこれはお
遊び気分でやっている場合じゃないぞ」と思いましたし、夏先生に「あなたたち、人前に出るんじゃないの？」
と叱られ、完全にシゴトのスイッチが入りました。そのとき18歳、だから「上がしっかりやらないと、下もつい
てこな
いんじゃないかな」と、お姉さんチームで団結しました。自分より年下でダンスのうまいコがいると負けず嫌い
の私は、どんなにレッスンが厳しくてもがんばりました。みんなで刺激しあって、モチベーションを保ってAKB4
8としてデビューを迎えることができたんだと思います。
芸能界って「常にキラキラしてて、楽しそうで、カラオケし続けている人々」くらいのイメージだったんです
けど、デビューしてみると実際は全然違いました。1カ月以上、誰の目にも留まることなく地道にレッスンを続
けて、やっとステージに立つ。体調を崩しながら必死にレッスンをしているコがいたりもしたんです。メンバー
の中で年上だったことで、自分自身が変わりました。背伸びをしてでも自分の感情をコントロールして、しっか
りしていないといけなかった。ただ、それがつらくて母に「やめたい」と伝えたこともあります。でも母は「今
はがんばって無理するときなんじゃない？そういう時期も必要だよ」と言ってくれて…。振り返ると、それでも
シゴトは楽しかったし、今も楽しい。やめなくてよかったと心から思います。
ソロ活動で抱いた
難しさとおもしろさ
2009年からソロで活動を始めました。AKB48時代は人数も多いし、自分の意見を出すというよりも大人のつくっ
たステージに立ってパフォーマンスをする部分が大きかったんですが、今は難しさと楽しさを同時に感じていま
す。たとえばライブ。AKB48時代はミスしても（！）、誰かがフォローしてくれたけど、ソロでやっているとお
客さんもカメラも、私だけをとらえている。難しさとプレッシャーみたいなものは確かに存在します。その反面、
私が「やりたい」と提案したことは周囲のみんなが必死に考えて実現しようとしてくれる。それはうれしいし、
やりがいが大きいです。なによりもマイペース、等身大でシゴトができるのは感謝すべき状況だと思います。
シゴトへの自覚も強くなったかもしれません。アーティストのPVを目にしても「かわいい、かっこいい」とい
うキャーキャーした目線ではなくて、アングルや体の向きとか「自分だったら」と自然にイメージをするように
なりました。テレビを観てても同じですね。家族とテレビを観ていると「麻衣は観てるところが違うね」と言わ
れます。
アルバイト秘話と
大きな夢と野望
今後はマイペースながらも自分のやりたいこと、できることを考えて多くのことに挑戦していきたいですね。
大好きなオーストラリアや韓国にも進出したいし、『Qさま!!』にも出てみたい。そして究極の野望は東京ディ
ズニーランドでライブをすることなんです。
音楽もバラエティもとにかく現場が大好きです。鏡の前でトレーニングやリハーサルを重ねて人前で踊ったと
きにもらう声援や拍手のありがたさやうれしさを忘れず、今までもこれからも「まいまいっていっつも楽しそう
だね」と言ってもらえるように、シゴトを続けていこうと思います。
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