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【台北=山本勲】台湾国防部は8日夜、陸軍司令部の羅賢哲少将を
「中国に軍事機密情報を長期間にわたり漏(ろう)洩(えい)した重大な疑いで1月25日、逮捕した」と発表した。
この数年来、中国へのスパイ容疑で逮捕される台湾軍人が相次いでいるが、
陸軍中枢の現役少将逮捕は初めて。被害規模も「過去最大」(台湾各紙)とみられている。
9日の台湾各紙などによると、漏洩機密の中には陸海空3軍の合同作戦を
遂行するために米国から導入した高度な指揮通信システムに関する極秘文書や、
陸軍が台湾全土に配備した地下光ファイバー網の見取り図などが含まれるという。
事実とすれば台湾の対中防衛に及ぼす損害は深刻なうえ、
米台軍事協力の今後にも悪影響を及ぼしそうだ。
国防部発表によると、羅賢哲少将は「2002年から05年までのタイ駐在期間中に
中国の諜(ちょう)報(ほう)機関に買収され、昨年10月に容疑が発覚するまでの
6~9年にわたり軍の機密情報を流し続けた疑い」がもたれている。
中でも米国から導入した「博勝案」と称される3軍合同ハイテク作戦を実施するための
指揮通信システムの構築には、「10年の歳月と約500億台湾元(約1400億円)の巨費を投じた」
(中国時報紙)とされている。
米台合同作戦も想定したシステムとされるだけに、台湾経由で米軍の機密情報が
中国に流れた可能性も大きい。米国が台湾へのハイテク兵器売却に
慎重な一因として、かねてこうした事態への懸念が指摘されていた。
ソース:MSN産経ニュース 2011.2.9 21:12
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
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