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大ベストセラーとなった処女小説『陰日向に咲く』から4年半。2作目となる『青天の霹靂』は、やることなす
ことうまくいかず、俺はなんで生まれてきたんだろう？と疑問を抱えながら生きているマジシャンの晴夫が主
人公。ある日、晴夫は父が死んだという知らせをきっかけに、突然、昭和48年にタイムスリップしてしまい、そ
こで自分のルーツを知ることに……。
それにしてもなぜ、昭和でマジシャン、という設定なのでしょう？
とにかく昭和の浅草の雰囲気が好きなんですよね。芸風だけじゃなく、“宵越しの銭は持たねえ”みたいな気
風のいい生き方も含めて。自分にはまったくない要素だからかな。俺自身は下町に住んだこともないし、誰かに
金を貸してくれと言われても一銭も貸さないような人間ですから。万が一貸すとしてもきっちり契約書を交わし
ます（笑）
マジシャンという職業に関しては、モデルとなる人物がいるのだそう。
東京の四谷荒木町に、映画のセットみたいにレトロな『銀座八時』というマジックバーがあるんですよ。その
店が好きでよく通っていたんですけど、そこに頭のてっぺんだけ丸く剃り上げたマジシャンの方がいたんです。
てっぺんだけ剃ってるから、正面から見たら普通なんですよ。でも“ようこそ”ってお辞儀をしたら、突然剃り
上げた頭が見えてびっくりする。それを見て俺、“この一瞬の笑いをとるためだけにそこまでしちゃうんだ～”
と感動しちゃって。それで、そういう生き様の人を題材にしたいなあと思ったんです
今いちばん力を入れているのは芸人でも作家でもなくKARAのファン活動!
今作品では、タイムスリップした晴夫が自分の本当の母親と出会い、生まれてきた意味を知るシーンも泣きど
ころのひとつ。偶然にも、この作品を書いている最中に、奥様である大沢あかねさんの妊娠が判明。
だから妻にも“読めよ”ってすすめたんですよ。でも出産準備で忙しいとか言って、出産2日前ぐらいになって
やっと読んでくれたんです。だけどよく考えたら、全てうまくいって幸せ、みたいな話じゃないんですよね。そ
れで妻はナイーブな時期だけに予想以上に感情移入して、“私大丈夫かな……？”と怯えちゃって。読ませる時
期を考えるべきでした
そう反省するひとりさんですが、大沢さんは9月8日に無事長女・千花ちゃんを出産。目下、夫婦で子育てに奮
闘中の毎日です。
夜中に起こされるから眠いし、おむつ替えも面倒ですけど、やはりかわいくてしょうがないですね。実は生ま
れる前は、女の子だと分かってちょっとガッカリしたんですよ。だって女の子って、大きくなったら父親の元か
ら離れていってしまいそうでしょう？ でも実際に生まれたら女の子でも男の子でも、何でもかわいいですね
主人公の晴夫とは違って、プライベートだけでなく仕事も絶好調のひとりさん。芸人、小説家、俳優などと多
方面で活躍中ですが、力を入れている割合を聞くと、芸人2割、小説家2割、俳優2割、そしてKARAのファンが4
割ですという答えが! KARAとは、8月に日本でデビューをしたばかりの、韓国の美少女5人組歌手グループのこ
と。
俺は好きなタイプの女性と何をしたいか妄想するんですけど、KARAの5人とは、いいお兄さんとして付き合いた
い感じです。俺が車を運転して5人を“109”とかに連れて行ってあげて、でも買い物には付き合わずに、買いた
いものが決まったら支払いだけしてあげるの。それで最後に彼女たちが、“ありがとう”ってキーホルダーとか
くれたら最高だなぁって。さらに言うと、遊園地にも連れて行って写真係になって……
と、止まるところを知らないひとりさんの妄想。ここから、またベストセラーとなる3作目の構想が生まれて
くることを期待しましょう!
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