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ドイツとイタリアの首相にあてた小包から２日、相次いで爆発物が見つかり、欧州各国の当局が安全確保に追われている。
ドイツの首相府では同日、メルケル首相あての小包に爆弾が仕掛けられているのが見つかった。爆弾は警察が処理し、けが人はなかったという。
同国内相によれば、小包はギリシャから貨物便で届いた。ギリシャではここ数日、爆破未遂事件が相次いでおり、首都アテネの空港では２日、
爆発物の入った小包がさらに２個見つかっている。警察はオランダ・ハーグにある欧州連合（ＥＵ）の捜査機関、欧州刑事警察機構（ユーロポール）と
ルクセンブルクの欧州司法裁判所に通報し、爆弾は爆破処理したという。
一方、イタリアではベルルスコーニ首相あての小包から爆発物が見つかった。警察によると、小包は爆破処理の過程で炎上したといい、
被害が出る恐れがあったとしている。小包は運輸会社ＴＮＴの貨物機に積まれていたという。同機はギリシャのアテネからパリを経由して
ベルギーへ向かうはずだったが、行き先をイタリアのボローニャに変更。ＴＮＴが不審な小包について当局に通報し、現地時間の午後１０時に着陸した。
爆発物の発見が相次いだことを受けてギリシャ公安省は、同国から他国あての貨物輸送を４８時間の間全面停止すると発表した。
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