10/11/03 11:09:00 0
韓国でキムチの原料となる白菜の品不足に対応し、政府が緊急輸入策を取った中国産白菜が、
不人気で買い手が見つからず、価格が暴落する事態に陥っている。
韓国産白菜の不足は、今夏の猛暑や豪雨によるもの。キムチを漬け込む季節に重なり、
9月末には小売価格が平年比約8倍の1万2400ウォン(890円)を記録した。
買い走りが横行し、国中が「キムチ大乱」(聯合ニュース)の様相を呈したため、政府は先月
初め、年末までの緊急措置として、通常は27%に設定された輸入関税を年末までゼロ化して
中国から計160トンの輸入を決めた。民間業者による輸入量は先月21日までの3週間だけで
計1万100トンと、昨年1年間の約90倍に上った。
中国産はスーパーで韓国産の5分の1近い安値で販売され、当初は店の前に買い物客が列を
作ったが、先月末に韓国産の小売価格が3000ウォン(215円)前後に下がると需要は
激減した。「韓国産より味が落ちる」との評判が広がった上、中国産を韓国産として売る産地
偽装事件も多発し、「中国産嫌い」が広がった。ソウルの青果市場では中国産約30トンの
競りに買い手がつかず、業者は次々と輸入を打ち切る始末。韓国民放テレビSBSは、「中国産は
もはや厄介者」と評した。
ただ、中国産は今後も、民間業者による契約分の計1700トンが年末までに輸入される見通し。
聯合ニュースによると、北西部の仁川(インチョン)港付近の10か所以上の倉庫に、売れ残りの
中国産が山積みになっている。ソウルの市場関係者は買い手のつかない中国産を前に、「このまま
では、廃棄処分の道をたどる可能性もある」と話し、肩を落とした。
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)
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