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大阪地検特捜部の主任検事・前田恒彦容疑者（４３）による証拠品のフロッピーディスク
改ざんをもみ消したとして、犯人隠避容疑で最高検に逮捕された前部長・大坪弘道（５７）、
前副部長・佐賀元明（４９）両容疑者は１１日、１０日間の拘置期限を迎える。
両容疑者とも否認を続けているといい、検察との全面対決の様相はますます強まっている。
最高検はさらに１０日間の拘置延長を請求する方針だ。
大坪容疑者が弁護人に選任した田宮甫(はじめ)弁護士（第二東京弁護士会）らによると、
接見で大坪容疑者は、「逮捕されるとは考えていなかった。（事情聴取での）説明が信用
され、理解されていると思っていた」と戸惑う一方、弱気な様子は全く見せていないという。
改ざんを把握した状況については、佐賀容疑者が前田容疑者から聞き取った内容を伝え
聞いたとし、「意図的な改ざんとの報告ではなかった」と一貫して主張しているという。
弁護側は「徹底抗戦」の構えで、最高検の求めで大阪地裁が拘置延長を認めた場合、
準抗告して取り消しを求める方針だ。
佐賀容疑者については、弁護人の秋田真志弁護士（大阪弁護士会）が１０日の接見後に読売
新聞などの取材に応じ、「（主張は）これまでと同じ。元気そうだった」と語った。別の弁護
士の接見では、佐賀容疑者は「逮捕容疑と自分の認識には乖離(かいり)がある」と話していた
という。
佐賀容疑者は２００４～０７年、司法研修所（埼玉県和光市）の教官を務めた。当時の教え
子の若手弁護士らも接見に訪れており、１１日、こうした支援者らが大阪市内のホテルで
「支援する会」を発足させる。弁護費用や家族の生活費のカンパも募るという。
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