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先日、タイ人の日本語弁論大会で審査員を務めた。ある女子高生はペンと鉛筆を引き合いに「書き直せる鉛筆
が好き。書き手に優しいし柔軟な発想も生まれる」と流ちょうな言葉で力説。ユニークな視点で優勝した。
大会は今年で三十七回目。両国の友好関係を象徴するイベントだ。タイ人の考え方に触れるいい機会でもある
が、PR不足からか地元メディアの取材はゼロ。日本人の観客もまばらだった。
タイの日本語学習者は七万人と着実に増えているが、約十年前に日本語と似たり寄ったりだった中国語学習者
は、中国政府の国策で五十万人に激増した。韓国政府も韓国ドラマの著作権を無料にして韓流ブームを起こし、
家電製品の販売促進につなげている。
大会でタイのことわざを一つ教わった。「ウァ・ハイ・ローム・コーク」(牛が逃げてから柵を作る)。後の
祭りの意味らしい。(林浩樹)
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