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押尾学被告の第一審が終わった。懲役2年6ヵ月の判決。裁判所は、保護責任者遺棄致死罪の「遺棄」は認定
したが、「致死」は認定しなかった。「遺棄」の最高刑が懲役5年だということを考慮すると“ある意味”、順
当な判決だったのかもしれない。
同裁判は芸能人初の裁判員裁判ということもあり、各方面から注目を浴びた。伝える側であるボクも、どうい
うスタンスで報道すべきか真剣に悩んだ。報道記者なら法廷での様子、司法関係者の見解を伝えればOKだが、
ボクら芸能リポーターはそれでは許してもらえない。押尾被告の人物像や独自情報を求められてしまう。
が、一方で裁判員になった人が、何らかの形でボクのコメントに影響される可能性もある。かといって、ボク
自身が取材した結果をしゃべれないのは、これまた不自然だ。
そんな苦悩の日々が続いたのだが、裁判員は予想以上に冷静だった。芸能マスコミの報道は、ほとんどが「懲
役7~8年」と予測していたが、実際は2年6カ月。「押尾被告の情報はいろいろ知っていたが、あくまでも今
回の事例についてだけで考えられた」という裁判員のコメントを聞いた時には、自分の未熟さを恥じてしまった。
もっとも、だからといって何の問題もなかったのかというと、そうでもない気がする。あれだけ裁判が注目さ
れてしまうと、一般人である裁判員が平常心でいるというのはとても無理な話。初めての体験からくる重圧は相
当なものだったはずだ。
その結果、マスコミの報道をあえて意識しないようにした裁判員がいた可能性は否定できない。実際、「テレ
ビもパソコンも見ていません」と言いながら、報道陣に対し「偏った報道が目立った」と指摘した裁判員もいた。
そもそも、市民感情を裁判に反映しようというのが裁判員裁判のスタート地点であったはず。が、裁判員がマ
スコミの報道に左右されてはいけないと意識するあまり、それが判決に影響したとしたら、まさに本末転倒であ
り、裁判員裁判の意味がなくなってしまう。
今後も有名人がらみの裁判員裁判は続くと思われる。内容次第では、陪審員を裁判中には隔離する米国のよう
なシステムを導入した方がいい気がしてならない。(芸能リポーター)
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