11/07/06 01:05:05.31 uBG6s9QK
>>411-416
それは言語学的にも十分理解できる話だね。
よく言語学を専攻している人間には、日本語のアクセントは
京阪式から東京式、無アクセントへと移行したとの説を信じ切っている人達が
いるけど、僕はそうは思わない。
東北から東関東にかけての無アクセントの地域なんかは、完全に朝鮮語や
満州語等のトゥングース語、モンゴル語等の北(東)アジアの言語の
アクセントと一致しているし、渡来人の入植で彼らの言語的特徴が
残った地域だろう。もちろん在来の先住民と混じりつつね。
これは九州・沖縄や西日本の一部でもそう。
でも関西・近畿地方はルーツの違う入植者が入って来て、彼らの影響が
言語的にも反映されたのだろう。典型的なのは声調であり入声だ。
これらはシナ語系統の特徴であり、朝鮮語にも一時期はこれがあったと
されている(現在はまた従来の無アクセントに戻ったようだ)。
ただし近畿方言の入声はシナ南部のような激しいものではなく、シナ北部
よりすら少ないわけだから、弥生系と言われる最初の渡来人たちより遅れて
主に古墳時代にやってきた華北系民族か、彼らの影響を受けた渡来人たちが
近畿地方に集中して渡来し、この地方一円(特に西方の四国などには)に
広がって行ったのだろう。
またY染色体などの遺伝子もこれを証明しているね。
形質人類学や民族学・考古学などもそうだ。
まとめると、九州から東北までは渡来人の影響を強く受けた地域だったけど、
度重なる影響を受け続けたのが近畿地方だったというわけさ。