10/10/13 08:16:43 PU2WaBSF
>>322
アイが融合して [ɛː] や [æː] になる地域は全国各地にある。
[ɛː] まで合わせれば、東北から関東北東部にかけて、松本市付近、伊那市から飯田市付近、
濃尾平野、石川県北部、京都北部から鳥取東部にかけて、岡山県西部から広島県南東部にかけて、佐賀県、長崎県、熊本県など
非常に広く分布している。北陸、近畿、四国以外ではむしろかなり優勢。
ただ、名古屋の場合はっきりとした広い [æː] であって、普通のエーとの隔たりが大きい。
他の地域の [ɛː] はやや広いエーという感じでそれほど目立たないし、
東北などで普通の [eː] が狭くなっている場合も多く、その場合は [ɛː] もさらに普通のエーに近づく。
また、名古屋は [æː] だけでなく [øː] 、[yː] もあり、長母音まで見れば8母音体系だ。
この体系は愛知県西部から岐阜県南部にかけての濃尾平野部にしかなく、琉球まで含めた広義の日本語圏の中でも最も母音が多い。
ただし今はどれも衰退しており、テァー、デァー以外はなかなか聞かれなくなっている。