11/04/13 23:11:04.21 f+v3Tyrp
トンキンは目に涙を溜めてキーボードを叩き続けた。
「俺は致死量の放射線に曝され続けている、だが首都の誇りは忘れていないぞ!」
避難はできない、逃げるアテがない、頼れる親戚友人もなく、先立つお金も職も、行動力すらない。
そんな負け組最下層の自分に出来ることは、汚染都市トンキンからの首都移転を呼びかけるスレを荒らすことだけだった。
「泣くものか!! 泣いたら西日本に負けた事になる!!!!」
心の中で叫びながらトンキンはキーボードを叩き続けた。それが現実から逃避する唯一の慰めであった。
`、` カタカタカタカタ...
∧_∧ ミ __ __
;< #`Д´>つ | |\\.| |
( つ ノ | |_|≡| |
後に結婚して生まれたトンキンの第一子があまりにもむごい奇形児だったため、ショックのあまり妻が自殺した後に、
彼自身も甲状腺癌と白血病を併発し、地獄の激痛に悶絶して苦しみ喘ぎながら
廃都となったトンキン窟(旧東京都)の粗末で貧弱な窟立診療所(旧国立大病院)の掘っ立て小屋で死ぬ7年前の昼の出来事である。