10/12/21 22:10:26 7Gzt4BIL
今年は東京没落元年である。
1969年や1995年のような時代の転換点として後の歴史に残る。
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東京は特殊な「上げ底都市」である。世界的な金余りの中、内外の
アブク銭が入ってくる。地方都市が弱体化する中で、資金や人材の
待避所としてぎわいを呈している。
長期的都市経営の観点からは、私は関西より東京の方がリスキーと
見ている。東京は地方の若者を受け入れ、彼らの労働力と消費に依存
してきた。若者が減少すれば一気に逆サイクルに陥る。空き家が急増し、
商業も損益分岐点を一気に下回る。ヒトの一生にたとえれば、若い頃の
不摂生がたたり中年になっていきなり大病発症、という感じか。
これに比べれば、関西は「一病息災」。いつも具合が悪いとぶつぶつ
言うけれど、しぶとい。まるでヨーロッパ!関西の失業率や中小企業の
不振は確かに問題だが、これは西欧や米国の産業都市が70年代から80年代に
かけて経験したこと
だ。ヨーロッパではリバプールやグラスゴー、ビルバオなど、米国では
クリーブランドやバルティモアなどかつての「煙の都」は軒並み、衰退を
経験した。
だがリバプールはビートルズを生み出し、グラスゴーは北欧の人たちに
のベニスと呼ばれる観光地になった。ビルバオはニューヨークのグッゲンハイム
美術館を誘致し、文化都市への転換を果たした。
これからの日本の大都市は産業の繁栄期に蓄えたアセットを使って、
したたかに成熟していく。いわば「豊かなる衰退」のあり方が問われている。
なかでも京都、大阪、神戸の3都は、日本の大都市のなかでもその流れの
先端に位置する。