10/06/03 01:36:43
ダンサーも毎回いつも同じ踊りじゃないだろうし、見る方も年齢とともに
見方も変わってくる。オディールひとつとっても、陽気なのもいるが陰のある
のもいいし、オデット以上に貴婦人型もいる。
現実の周りの悪女ともそれぞれタイプが違うし、好みだろう。
しかしどの作品も、このダンサーが醸し出すここのとこの表現がすきとかで、
見にいくのさ。あるいは役柄ぬきに独自のスタイルとかね。
新人でも荒いが光るものを持ってる子は随所にかいま見える。
それが見みたくて行ったりね。
私のみたロパの黒鳥は目力あり、きりっきりっ首を動かして乗ってました。
三重で見てきたザハロワのシェへラザ-ドはDVDの百倍よかった。
背中も腕からもあつい情念を醸してて、驚くほど人間的だった。
このひとから体温がかんじられようになった。もっと伸びる人だよ。
前は器用にただひらひら踊ってる感じだったけど重さがでてきた。
このふたりのバチフサライの泉が見たかった。哀れな悪女のロパはいいと思う。
ABTのニーナのメリーウイドウと、ポワントあまいといわれようとフェリのマノン
映像のこってないかしら。
ニーナのジゼルは素直なお人柄がでていいし、腹に一物のグラチョ-ワ
がやると大ドロマになる。これもいいし。、
それからロパの踊りは極めた人の踊りだよ、日本舞踊もにてる、研ぎ澄まされたひと脚うでのひと振り
無駄がなく軸にそった間を四肢で空をきる。
人間の体はすばらしい。
カルフ-ニなんて脚の造形はたいしとことないが、足運びが素晴らしく上品で美しい
リフトなんて脚の動きばかり見てしまう。この人内面はかなりお品の良い方なのでは
とないだろうか、とまで思えてくるから不思議。
自分は東バのバヤデールにアッツォーニを読んでほしい。
ほんま支離滅裂になってしもうた長分すまん。