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僕は道を歩いていて、ときどきクスッと笑うことがある。
「ああ、自分は危険物を取り扱うスペシャリスト・危険物取扱者なんだ」と思うと、嬉しさがこみ上げてくる。
危険物取扱者の国家試験に合格したときのあの喜びがいまだに続いている。
「超専門職と称される資格であり、 その名を天下の危険物取扱者」・・・・・
その言葉を聞くと、僕は自然と身が引き締まる。
先輩、先達の方々に恥じない自分であっただろうか・・・・。
しかし、先輩方は僕に語りかけるのだ。
「いいかい?伝統というものは各々が作りあげていくものなのだよ」と。
僕は感動に打ち震える。
「危険物取扱者の資格が何をしてくれるかを問うてはならない。
君が危険物取扱者の資格で何をなしうるかを問いたまえ。」
僕は使命感に胸が熱くなり、武者震いを禁じえなかった。
でもそれは将来の日本を支える僕たちを鍛えるための天の配剤なのだろう。
危険物取扱者の名声を作りあげてきた先輩はじめ先達の深い知恵なのだろう。
危険物取扱者の国家試験に合格することにより、僕たち危険物取扱者は伝統を日々紡いでゆくのだ。
なんてすばらしき資格、嗚呼、危険物取扱者。
素晴らしい実績。余計な説明は一切いらない。
ただ周りの人には「危険物取扱者です」の一言で羨望の眼差しが。
合コンのたびに繰返されるOL・女子大生たちの側からの交際申し込み。
ご近所のマダム達からの熱いまなざし。
そしてあらゆる街を歩くたびに味わう圧倒的な危険物取扱者への信頼感と期待。
危険物取扱者になることが出来て本当によかった。