11/09/15 19:37:16.72 DI2roeFb
>つまりケンプの音ミスは許されるがナットでは致命的にダメとかがありえる
ベートーヴェンの演奏においては、ミスはあまり大きな影響を与えない。
楽曲自体が真のため、聞く者の脳内変換により正しく伝わるためである。
何を伝えたいか、何が効能か、という解釈に最も力点が置かれるべきである。
バックハウスなどの演奏家は、その点に集中して解釈しており、非常に中身が濃いものとなっている。
楽曲を複雑化することで、音楽的な裁量は狭くなる。
感情は定まったものになる。
ただし、必要以上に複雑にすると、無意味、無駄となる。
ベートーヴェンの楽曲は、その間の絶対を追求している。
無意味・無駄を極限までそぎ落としながら、
感情を表現するのに必要な音符は正確に規定されている。
一音でも変えると音楽は変わるのである。ショパンもこれに近い完成度を誇る。
これらは、何が解なのかを突き詰めて解釈されるべきものである。
バッハではここまで厳しくはない。ある程度の感情の幅、解釈の幅が存在するのである。